大型台風や局地的な集中豪雨の影響で、全国で河川氾濫や内水氾濫による被害が相次いでいます。水害によって空調の室外機が浸水してしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか? 

今回の記事では、室外機が水没してしまった時に取るべき行動とNG行動、空調設備を水害から守る事前対策をご紹介します。

スタッフT

この記事は、次のような方におすすめです。

・空調設備が浸水被害を受けた際の対処法を知りたい方
・災害前に空調設備の水害対策を考えておきたい方

空調設備管理
猛暑でエアコンが効きにくい?空調設備のクリーニングや室外機の遮熱施工について解説
メンテナンス
夏に起こりやすい空調トラブルとは?夏の空調トラブルの原因と対策方法
省エネ補助
省エネ最適化診断で補助額が2倍に?!福岡市の省エネ設備導入支援について解説

室外機は水に浸かってしまったら、どうなる?

室外機はその名の通り屋外に設置されており、通常の風雨にさらされることを前提に設計されています。外装は水が入り込まない素材でできており、底板には水抜き穴があり、基盤部分などは水が入りにくい構造になっています。多少の激しい雨が降っても、基本的には大丈夫な設計です。

ところが、内水氾濫や洪水では、室外機の一部や全体が水に浸かってしまうことがあります。室外機が水没すると、以下のようなトラブルが起こります。

漏電・感電・発火

内部の電気基板やモーター、端子台に水が浸入すると、通電時にショート、感電、発火を引き起こす恐れがあります。

泥・砂・水分による故障

洪水の水には泥や砂が含まれています。水が引いて乾いた後も、泥や砂が残り、ファンやモーターなどの部品を劣化させ、異臭や異音の原因にもなります。また、内部が水に濡れることで、金属の部品が錆びてしまう可能性もあります。

もし、室外機が水没したら?NG行動と対処法

水害による建物への被害には、床上浸水と床下浸水があります。床下浸水は、床よりも下に水が溜まる状態で、基礎部分の乾燥や消毒が必要になります。床上浸水は居室の床面まで水が浸入する状態で、畳やフローリング、家具、家電、断熱材などが水に浸かってしまい、甚大な被害を与えます。

また、床下浸水でも、屋外の地面近くに設置されている室外機が水没してしまうことがあります。

「なんとか床下浸水で済んだ」
と安心したものの、室外機が水に浸かってしまい、動かなくなったというケースも少なくありません。

大雨や水害で室外機がが浸水してしまった時には、どのような対処をすればよいのでしょうか?

お客様

大雨で床下浸水し、事務所のエアコンの室外機の一部が水に浸かってしまいました。水が引いたら、そのまま使っても大丈夫でしょうか?

スタッフT

浸水で室外機が水に浸かってしまうと、内部にも水が入り込んでいる可能性があります。例え水が引いて乾いているように見えても、そのまま使用するのは危険です。浸水時のNG行動と対処法をご紹介します。

絶対にNG!浸水時にエアコンを使用し続ける

建物の周りが浸水してきた時に、まず行うべきことは空調の使用をただちに止めることです。仮に運転していたとしても室外機が浸水してくると、空調のブレーカーが落ちて、運転が強制停止されます。

運転中の浸水はショートを引き起こし、機器を一発で故障させてしまう可能性が高まります。浸水時にエアコンを使用し続けるのは、絶対にしてはいけないNG行動です。

スタッフT

浸水の危険が迫っている場合は、漏電や感電のリスクを減らすためにも、あらかじめ空調機器を停止させましょう。室内機の電源を抜き、主電ブレーカーをOFFにしておきましょう。

水が引いた後のNG行動:すぐに運転を再開する

雨がやんでしばらく経って水が引いた後、動くかどうか確認したくて電源を入れてしまうのはNGです。水が引いて室外機の外側が乾いているように見えても、内部の基盤部分やコンプレッサーがまだ濡れていたり、泥や汚れが付着していたりする可能性があります。内部に水分や汚れが付着した状態で通電すると、発火、漏電、ショートを引き起こす危険があります。

スタッフT

室外機が浸水したとしても、浸水水位が低ければ内部に水が入り込んでいない可能性はあります。水が引いて室外機が乾いたら「もしかして使えるのではないか?」と、電源を入れて稼働するか確認したくなるかもしれません。

しかし、一見被害がないように見えても、内部の状態は目視だけでは分かりません。

浸水した室外機の普及ステップ

水害によって室外機が浸水した場合、まずは安全を確認し、正しい復旧ステップを踏んで復旧させることが大切です。安全にエアコンを復旧させるために正しいステップは以下の通りです。

被害状況を確認する

まず、室外機のどの高さまで水に浸かったのか、浸水水位を確認しましょう。水が引いた後でも泥や砂のラインが付くので、判断しやすいでしょう。また、室外機が倒れたり傾いたりしていないか、泥や汚れが付着していないかなど、細かく確認します。被害直後の室外機とその周囲の様子は写真に撮って、浸水位置、被害状況、メーカー、型番などを記録します。

火災保険(水災補償)の申請や自治体の災害支援金の申請の際にも必要になる場合もあるので、被害状況は詳細に記録しておきましょう。

スタッフT

室外機が倒れたり傾いたりしている場合、絶対に自分で起こそうとしないでください。冷媒配管が折れたり抜けたりして冷媒が漏えいしていたり、端子箱がショートしていたりする可能性があり、自分で触るのは大変危険です。

メーカーや専門業者へ点検・修理を依頼

被害状況を把握した上で、空調設備を購入した販売店、エアコンの製造メーカー、または専門の空調事業者に連絡をしましょう。室外機内部の点検、洗浄、動作確認を依頼します。水害時は点検依頼が殺到するため、早めに連絡することが大切です。

業者の立ち合いの上、試運転を実施

メーカーや専門業者による内部洗浄や部品交換が完了したら、業者の立ち合いの上で電源を入れ試運転を行います。

スタッフT

空調設備が既に古く交換時期が近かった場合、修理できても今後のトラブルに繋がりそうな場合は、修理をするよりも新しい設備に交換した方が良いケースも少なくありません。

信頼できる業者に被害状況と空調設備の年数を確認をしてもらい、修理と交換の見積もりの両方を提示してもらいましょう。

水害から室外機を守る対策法

大雨や台風に備え、事前に浸水対策をしておきたいという方も多いでしょう。事前にできる対策法をご紹介します。

土のうや止水版を設置する

水害の被害が迫っている場合、室外機の周囲に止水板や土のうを置くことで、室外機に水が流れ込むのを防ぎます。室外機全体を大きめのビニール袋や市販の室外機用カバーで覆うのも、一定の効果があります。ビニール袋やカバーをかけた状態では空気の流れが妨げられるため、空調の使用は控え、雨がやんで被害がなかった場合は、必ずビニール袋やカバーを外してから使用を再開するようにしましょう。

室外機を高い位置に設置する

室外機を水害から守るためには、浸水しにくい高所に設置することが最も効果的です。浸水しやすい低地や雨水がたまりやすい場所は避け、コンクリートブロックや専用の架台を使って室外機の位置を高くします。また、住宅の壁面に設置する「壁面取り付け」も効果的です。

外構の掃除をしておく

側溝や集水桝にゴミや落ち葉が詰まった状態では、水があふれやすくなります。側溝や集水桝に詰まったゴミや落ち葉を取り除いておきましょう。また、物置、ガーデン家具、花壇や家庭菜園の設置で、水はけが悪くなっている場合もあります。雨の日の排水の様子を観察し、水の流れをせき止めているものがないか、確認しておきましょう。

2階以上でベランダに室外機を置いている場合は、ベランダの排水口も要注意です。排水口が詰まっているとベランダも水が溜まりやすなるので、排水口が植木鉢などで塞がれていないか、ゴミや落ち葉が詰まっていないか確認しましょう。

水害後の空調点検や修理のご相談は「福岡空調設備サービス」まで

浸水で室外機が水没してしまった場合のNG行動と対処法、正しい復旧の手順、そして水害から室外機を守る対策方法をご紹介しました。

福岡県で室外機の浸水対応や水害対策を行いたい方は、「福岡空調設備サービス」までご連絡ください。浸水した室外機の内部洗浄や部品の交換、動作確認などを行い、安全に復旧できるようサポートいたします。また、水害対策として室内外の周辺環境をチェックし、高所への移動や壁面取り付けなど、最適な対策法をご提案します。

経験豊富なスタッフが迅速に対応しますので、ぜひお気軽にご相談ください。